10月 08, 2024 19:42 Asia/Tokyo
  • イスラエルの防空システムがイランのミサイルに対し機能しなかった理由
    イスラエルの防空システムがイランのミサイルに対し機能しなかった理由

米アナリストが、イランのミサイル作戦を扱った英ガーディアン紙の記事において、イスラエル政権の防空システム・アイアンドームがこれらのミサイルに対し宣伝されてきたようには機能せず、同政権の弱点がさらけ出されたとしました。

パールストゥデイによりますと、アメリカに拠点を置く非営利研究・分析センター、CNAのアナリストであるデッカー・エベレス氏は、英ガーディアン紙の記事において、「衛星やSNSの画像からは、イランのミサイルがシオニスト政権イスラエル占領地のネゲブ砂漠にあるネバティム空軍基地に次々と着弾し、少なくとも数回の二次爆発を引き起こしたことが分かっている」としました。

続けて、「これまでにアイアン・ドーム防空システムが稼働していると宣伝されてきたにもかかわらず、イランの今回の作戦はさらに効果的なものとなり高い成果を上げた」としました。複数の分析によれば、今回の作戦の成功の理由は、高い速度を含めたミサイルの技術的特性、イラン司令官らのより賢い戦略、自前にイスラエル政権防空システムの弱点を洗い出していた点にあるとされています。

また、イランからイスラエル政権占領地に向け大量のミサイルが発射されたことが、同政権の防空システムが機能しなかった原因になったとしながら、「イスラエルの防空用備蓄は高価なことから量が限られている。そしてそれは、今の紛争が続けばイランの攻撃に対しイスラエルがさらに脆弱になることを意味する」と指摘しました。

さらに、「イスラエルに対イラン攻撃の意思があることを考慮すると、イスラエルとイランの間のミサイル応酬を見るのは今回が最後とはないだろう。しかし私は、紛争が長引いてもイスラエルにそれを続ける力がないだろうと懸念している」と強調しました。

そして、「もしイランのミサイルが、今回のような速度で、テルアビブのような占領地の都市部や、ハイファ近郊の製油施設などの重要な地点を標的とすることがあれば、より致死的な結果をもたらし、生活環境に悲惨な影響を与えることになるだろう」としました。

 

 


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