アジア市場で、原油価格が下落
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原油価格の下落
アメリカ産原油の備蓄量が増加したとの査定から、再び市場への原油の過剰供給に対する投資家の懸念が高まったことにより、アジア市場で28日水曜、原油が値下がりしました。
アジア市場での28日の取引では、4月渡しのアメリカ産軽油WTI・ウェストテキサス・インターミディエイトが31セント値下がりし、1バレル62ドル70セントで取引されました。
また、4月渡しの北海ブレントも40セント下落し、1バレル66ドル23セントとなっています。
アメリカの週単位での原油備蓄量に関するパンアメリカンペトロリウム社は27日火曜、今月23日までのアメリカの原油備蓄量は93万3000バレル増加したとしました。
アメリカの原油備蓄量の増加は、アメリカの原油の需要が減少する可能性があることを示しています。
一方で、アメリカの産油量と備蓄量の増加が、産油枠の引き下げによる原油価格の安定を目指すOPEC石油輸出国機構やOPEC外の産油国の努力が水泡になる可能性があります。
フランス通信が、シンガポールから伝えたところによりますと、IEA・国際エネルギー機関のビロル事務局長は、国際金融情報誌ブルームバーグのインタビューで、「アメリカの産油量が激増しており、アメリカの産油量は、来年には確実にロシアの産油量を追い越すだろう」と語りました。
また、「カナダとブラジルも、OPECの努力に水をさしている」と述べています。
投資家らは28日、アメリカエネルギー省による同国の原油および石油加工品の備蓄量に関する発表を待機しており、パン・アメリカンペトロリウム社の査定の正否を見極めようとしています。
シンガポールの大手金融グループ、フィリップキャピタルPhillip Capitalの系列金融機関であるフィリップフューチャーズの関係者は、アメリカエネルギー省もアメリカの原油備蓄量が増加した事実を認めるだろうとの予測を示しています。