ドイツ首相、「アメリカの核合意離脱は国際体制の信用を弱める」
May 12, 2018 18:50 Asia/Tokyo
ドイツのメルケル首相が、アメリカの核合意離脱は間違いで、懸念の要因であり、また国際体制の信用を弱めるものだとしました。
ロシアのタス通信によりますと、メルケル首相はドイツ・ミュンスターで、「国連安保理が全会一致で承認した取り決めの一方的な離脱は、誤った行動だ」と語りました。
ロシアのプーチン大統領とメルケル首相は、電話会談で、アメリカの離脱後においても、核合意の維持が必要だと強調しました。
ドイツのマス外務大臣は、「アメリカの核合意離脱は、ヨーロッパとアメリカの友好関係に傷をつけた。ドイツは必要であれば、これに関して、アメリカと争うことになる」としました。
ドイツの経済・財務大臣もドイツ企業がイランで活動を続けられるよう努力すると強調しました。
フランスのルドリアン外務大臣も、フランスの新聞ル・パリジャンのインタビューで、イランと取引を行う外国企業に対するアメリカの制裁行使は受け入れがたいものだとして、ヨーロッパ諸国はアメリカの核合意離脱の代償を支払うべきではないとしました。
フランスのルメール経済財務大臣も、11日金曜、核合意の離脱に関して、アメリカに対し、ヨーロッパ諸国が断固とした態度を示すよう求めました。
フランスは、同国の企業に対する制裁の脅迫により、WTO・世界貿易機関に対して、アメリカを訴えることを決めているといわれています。
アメリカのトランプ大統領は、今月8日、アメリカは核合意を離脱し、3ヵ月後、半年後の2段階で制裁を復活すると発表しました。