国連安保理の会合、核合意を巡ってアメリカが孤立
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国連安保理
国連安全保障理事会のイランの核合意に関する会合が、アメリカの核合意に対する措置への反対とアメリカの孤立の場になりました。
安保理理事国は、27日水曜、イランの核合意遵守に関する会合で、アメリカの核合意からの離脱と、国際的な制裁の行使は、安保理決議2231や国連憲章への違反だとし、このアメリカ政府の行動を非難すると共に、核合意の完全な実施とこの合意への支持を求めました。
国連のグテーレス事務総長は、安保理決議2231により、6ヶ月に一度、提出することになっている安保理への定例報告の中で、「2016年1月以来、IAEA国際原子力機関は11回の安保理への報告の中で、イランが核合意を遵守していることを認めている」としました。
グテーレス事務総長の発言の後、アメリカのヘイリー国連大使は、証拠を提示せずに、イランは今も、安保理決議2231への違反を続けていると主張しました。
安保理の会合では、ロシア、イギリス、フランス、EUの大使が、アメリカの核合意に反する行動を非難し、この合意の実施の継続を支持しました。
ロシアのネベンジャ国連大使は、ヘイリー大使の発言とグテーレス事務総長の報告を受け、「この報告がアメリカの一方的な行動の表面しか扱っていないことは大きな驚きだった」と語りました。
さらに、「安保理決議2231の実施に関する報告が、アメリカ政府による対イラン制裁の一方的な復活にまったく触れていないことは理解したがい。この問題は、アメリカの核合意における取り決め違反である上に、安保理決議2231への違反でもある」としました。
イギリスのピアース国連大使も、アメリカの核合意離脱に遺憾の意を示し、「イギリス政府は、この合意の実施を続け、イランがこの合意の経済的な利益を享受できるよう、確かな歩みを進める必要がある」と述べました。
フランスのドラットル国連大使は、「イランが核合意を遵守する限り、フランスもそれを遵守する」と述べました。
EUのアルメイダ国連大使は、ヨーロッパとその他のパートナー国は、核合意を維持するために最大限の努力を行うとし、「ヨーロッパは、今後も、イランとの貿易を続ける上で可能な方法を検討する。ヨーロッパは、イランとの貿易のための早急な解決策を見出そうとしている」と述べました。
イランの国連代表部は、声明の中で、「27日水曜の安保理の会合は、核合意に対するアメリカの孤立を明らかにし、再び、国際社会が、圧力や一極主義に対し、外交と多極主義を強く支持していることを示した」と発表しました。