イギリス紙、「モナーフェギン会合への出席者に安価でのフランス渡航を約束」
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モナーフェギン会合
イギリスの新聞ガーディアンが、「イランの反体制派テロ組織モナーフェギン(MKO)の会合への参加者の半数が、フランスへの安価での渡航を約束され、自らの意思に関係なくこの会合に参加していた」と報じました。
モナーフェギン(MKO)会合は、先月30日土曜、フランス・パリで開催されました。
ガーディアンのインターネットサイトによりますと、「この会合の参加者の半数はポーランド、チェコ、スロバキア、ドイツの人々や難民で、「食事や滞在費を保証されたパリへの渡航という、フェイスブックでの呼びかけに応じ、わずか25ドルを支払いこの会合に参加していた」としました。
2人の子供とともにこの会合に参加していたある女性は、ガーディアンの記者に対し、フェイスブックでの広告を見て、これまでパリを見たことがないから、休暇にパリに行く事を決めた。モナーフェギンについても一切知らなかった」と語っています。
この報告によりますと、アメリカのトランプ大統領の側近の1人に加えて、アメリカのもと国連大使やエネルギー庁長官、ニューメキシコ州知事などをはじめとする政府関係者や軍事関係者32名がこの会合に出席していたとされています。
また、この会合ではカナダのハーパー元首相も演説を行いました。
カナダのニュースサイト、ナショナルポストはこの会合へのハーパー元首相の参加を批判し、「カナダ政府がモナーフェギンをテロ組織に認定しているにもかかわらず、ハーパー元首相がこの組織の会合に参加した」と報じています。
ガーディアンはまた、「30日の会合で演説を行った人々が、金銭を受け取っていたのかあきらかではない。通常、モナーフェギンが会合の演説者に非常に高い報酬を払う事でなぜ知られている」としています。
アメリカの新聞ニューヨークタイムズは2011年、「アメリカの政府関係者はモナーフェギンの会議への参加により、およそ5万ユーロを受け取っている」と報じました。

モナーフェギンは、アメリカやシオニスト政権イスラエルの支持を受け、過去数十年間に世界各地でテロ攻撃を行い、およそ1万7000人のイラン市民を暗殺しています。