中国首相が、核合意の崩壊の結果について警告
7月 10, 2018 20:42 Asia/Tokyo
中国の李克強首相が、核合意のすべての関係国に対し、この合意崩壊の結果について警告しました。
タスニーム通信によりますと、李克強首相は、9日月曜、訪問先のドイツ・ベルリンでメルケル首相と共同記者会見を行い、「核合意の崩壊は、想定外の大きな結果をもたらす可能性があることから、関係国によるこの合意の完全な遵守が不可欠だ」と語りました。
一方、メルケル首相も、ドイツの核合意遵守を強調し、「イランへの投資に関して決定するのは、企業だ」と語りました。
メルケル首相は、オーストリア・ウィーンで開催された、核合意の維持に向けた方法を話し合うイラン、ドイツ、フランス、イギリス、中国、EU外務安全保障政策上級代表らによる外相会合で、「イランと協議すべき事柄はたくさんあるが、すべての関係国が核合意に留まることが望ましい」としました。
中国外務省の華春栄報道官も、9日、中国はアメリカによる一方的な対イラン制裁に従わないと強調しました。
アメリカのトランプ大統領は今年の5月8日、イランに対する根拠のない非難を繰り返し、アメリカの核合意離脱と、イランに対する核関連の制裁の復活を宣言しました。
トランプ大統領のこの行動は、アメリカ国内外で大きく非難されています。
核合意に調印したその他の関係国であるイギリス、フランス、中国、ロシア、ドイツ、EUは、この国際的な合意への支持を表明しています。