世界各国の要人が、サウジアラビアによるカショギ氏殺害に遺憾を表明
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カショギ氏
国連のグテーレス事務総長が、20日土曜未明、声明の中で、サウジアラビアの体制批判的なジャーナリスト、カショギ氏の殺害に遺憾の意を示し、透明性のある、緊急の捜査が行われるよう求めました。
サウジアラビアは19日金曜夜、ついに正式な形で、カショギ氏の殺害を認めました。
サウジアラビアの検察は、トルコ・イスタンブールの同国総領事館内で、カショギ氏が数名と口論、そしてそのあと殴り合いとなり、これによりカショギ氏は死亡したと主張しています。
サウジアラビアの検察は、これまでにこの件に関して18人を拘束したと主張しました。
アメリカのグラム上院議員は、このサウジアラビアの声明に疑問を呈し、ツイッターで、「はじめ、カショギ氏は総領事館から退去したと語り、サウジアラビアの関与を完全に否定した。しかし今、殴りあいになった、ムハンマド皇太子は何も知らず、カショギ氏は大使館内部で死亡したと語っている。この新たな声明も信じがたい」としました。
アメリカ下院のテッド・リュウ議員も、サウジアラビア政府の声明を愚かだとして、カショギ氏の身体を鋸でバラバラにしたという報道に触れました。
アメリカのサンダース・ホワイトハウス報道官は一方で、「アメリカは、捜査の進展と容疑者への対応により、サウジアラビアのサルマン国王の声明を評価する」としました。
また、アメリカ政府はカショギ氏の死亡認定通知を遺憾としており、彼の遺族や婚約者、友人に最大の哀悼の意を表すとしました。
こうした中、アルジャジーラのキャスター、メフディ・ハサン氏は、サウジアラビアの声明は侮辱的だとして、アメリカ・ホワイトハウスの声明を批判しました。
カショギ氏は今月2日、イスタンブールのサウジアラビア総領事館に入った後、行方がわからなくなりました。
複数のメディアは数日後、カショギ氏がサウジアラビア総領事館内部で殺害され、身体は総領事館の外に出されたとしましたが、サウジアラビアはこの報道を否定していました。
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