インド・カシミール地方で数千人が逮捕
(last modified Thu, 28 Nov 2019 10:21:13 GMT )
11月 28, 2019 19:21 Asia/Tokyo
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    インド・カシミール地方で数千人が逮捕

インド政府が、同国が実効支配するジャム・カシミール州の自治権を今年8月5日に廃止して以来、同地区で5000人以上が逮捕されていることを明らかにしました。

イルナー通信によりますと、インドの内務大臣顧問は同国議会に提出した報告の中で、「この4ヶ月間での警察の発砲による死亡者はいない」と主張し、「抗議行動と騒乱で197人が負傷した」と語っています。

また、「治安維持と公安、および暴力発生阻止を目的に、カシミール地方で抗議者5161人が逮捕されている」と主張し、「これらの人々のうち、609人が依然として警察に拘束されている」と述べました。

インドのラージナート・シン国防大臣もインド議会に提示した報告書において、インド政府がカシミール地方の情勢に関して忠実でないとした、議会の野党勢力の報告を否定し、「カシミール地方の自治権が廃止されたあと、警察の発砲による死亡者は1人も出ていない」としています。

インド中央政府は今年8月5日に、カシミール州の自治権を廃止しました。

インド政府は、カシミール地方の自治権を認めていた、カシミールとインドの複雑な関係性の基本原則「35A」を含む同国憲法第370条を廃止した後、市民の抗議行動を阻止するため、この地域の学校や大学を閉鎖し、電話回線やインターネットを遮断しました。

カシミールとインドの複雑な関係性の基本原則「35A」によれば、カシミール地方の原住民でない人々に対する不動産の移転が禁じられており、この地域の恒常的な住民は1954年以前からのカシミール住民及び、10年以上継続してこの地域に居住した人々とされています。

 

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