国連特別報告者、「カショギ氏殺害の裁判は不正だ」
国連の特別報告者が再び、カショギ氏殺害事件におけるサウジアラビアの裁判を不正だとしました。
アナトリア通信によりますと、国連特別報告者のアグネス・カラマード氏は27日金曜、超法規的な判決について、「サウジ政府は反体制派ジャーナリストのジャマール・カショギ氏殺害事件において、信じがたい不敬を犠牲者に示した」と語りました。
サウジアラビアの司法裁判所は23日月曜、カショギ氏殺害事件で被告人5名に死刑を、ほかの被告人3名に禁固刑を言い渡しました。
カラマード氏は、「この判決は殺害に主要な役割を果たした者たちを無罪としており、不正な信じがたいものである」「この殺害を命じた者たちは、自由に歩き回っているだけでなく、何の取調べも受けず裁判にすら参加していない」と続けました。
また、国際人権法に照らしてカショギ氏殺害は違法な死刑にあたるとして、「この事件を裁く責任はサウジ政府にある。しかし同政府は公正な措置が行われることを妨害し、横暴な殺害に関する調書を隠滅した」と述べました。
同氏は23日月曜にも、カショギ氏殺害事件に対するサウジ裁判所の判決を「茶番劇」と述べていました。
カショギ氏は、サウジのムハンマド皇太子の反対派ジャーナリストで、昨年10月2日、トルコ・イスタンブールにあるサウジアラビア総領事館内に入った後、無残に殺害され、その遺体は処理されました。
サウジ政府は事件発生後から18日間、トルコ政府と米CIAがムハンマド皇太子が直接命令を下して犯行が行なわれたと発表するまで、事件そのものも否定していました。
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