イラン革命防衛隊司令官の暗殺
視点;米大統領の新たな脅迫、イランからの報復への恐れ
イラク・バグダッドでのイランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官および、イラク民兵組織ハシャド・アルシャビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官、そしてほか8名がアメリカ軍のテロ攻撃で殉教しましたが、このアメリカの違法な犯罪行為は、イランの強い反発とアメリカへの復讐宣言を招くとともに、アメリカのトランプ大統領を恐怖感に追い詰めています。
トランプ大統領は4日土曜夜、イランから予想される強い報復への恐れから、ツイッター上でイランを脅迫しました。トランプ大統領はツイートの中で、「イランが同国のソレイマーニー司令官の殺害というアメリカの行動への報復として、アメリカの利益に対し攻撃を行うなら、イランの52地点を攻撃する」と主張しました。
さらに、「我々は、イランにとって非常に価値があり重要とされる52の地点を(数十年前にイランが人質としたアメリカ人52人の数に因んで)射程圏内に据えており、これらの場所はイランとその文化にとって以上に価値あるものである。イランそのもの、およびこれらの標的を早急に、激しく攻撃するだろう。アメリカはもはや、脅迫を一切容認しない!」と語っています。
トランプ大統領はイランの文化遺産や文化施設を攻撃、破壊すると示唆したことにより、事実上アメリカの覇権主義的な本質や、文化遺産などへの攻撃を禁じた国際法を無視するという覇権主義的な性質をさらけ出したことになります。
アメリカは、国際法の全てに反してソレイマーニー司令官の暗殺という最大の犯罪を引き起こした一方で、今や恥知らずにイランに対し、この問題を解決済みとみなすよう求めています。この要求に対する、イランの断固たる報復宣言により、トランプ大統領は恐怖におののき、イランの怒りを静められないでいることから、イランや抵抗組織からの報復への懸念を隠蔽すべく、イランを脅すために前代未聞の脅迫に出ているのです。しかし、イランは1979年のイスラム革命の勝利以来、アメリカの脅迫に決して怯えることなく、常に地域においてアメリカの暴漢ぶりに断固たる回答を示してきました。
イスラム革命防衛隊のサラーミー総司令官は4日土曜、アメリカによるソレイマーニー司令官の暗殺に反応し、「ソレイマーニー司令官の暗殺は、必ずや戦略的な復讐に遭遇することになる。また確実に地域におけるアメリカの駐留に終止符を打たせるだろう」と語っています。
もう1つの問題は、トランプ大統領の立場表明や行動がアメリカ議会や同大統領の政治的なライバルの強い懸念をも引き起こし、彼らがイランに対するトランプ大統領の軽率な政策の結果に深刻な警告を発していることです。アメリカのペロシ下院議長は5日日曜未明、声明を発表して「トランプ政権の挑発的、軍事的な行動は、アメリカの外交官や軍関係者を危険にさらしている」と述べました。
ペロシ議長は、ソレイマーニー司令官とアルムハンディス副司令官が殉教した米軍の空爆に関する、政府からの議会への報告に反応し、「このような報告はトランプ政権によるイランへの敵対行為への着手やスケジュール化に関する、即時の本格的な疑問を招くことになる」と語っています。また、議会に通告することなく行われた今回の異常な軍事的措置を強く非難するとともに、「これによりアメリカ市民に対する危険度が高まり、彼らの安全性は不透明になった」としました。
トランプ大統領の行動や政策、立場表明は、アメリカ人アナリストも動揺、困惑させています。彼らももはやこうしたコメントを容認できなくなっています。アメリカのシンクタンク・大西洋協議会のバーバラ・スラヴィン上級研究員は、ツイッター上で「自分はもはや、トランプ大統領のフォロワーとはならない。彼にはもう我慢がならない。イランの古代遺産を破壊するなどとした彼のツイートは、決して容認できないものだ。アメリカの政策の目的はいったい何なのか?そもそも、政策など存在するのか?それとも、1人のチャイルドマンの常軌を逸した傲慢さに由来するものなのか?」と語りました。
トランプ政権の行動がそもそも総体的な政策によるものなのか、それともトランプ大統領の突発的な決定に過ぎないのか?とするスラヴィン上級研究員のこの指摘は、トランプ大統領には事実上、イランやイラン国民、そして地域でのイランの影響力や軍事・防衛力に関する正しい認識が欠如していることを示すものだといえるでしょう。
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