コロナウイルス
アメリカの新型ウイルス検査は「失敗している」 保健当局トップが認める
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トランプ大統領とペンス副大統領
アメリカでは新型コロナウイルスの検査システムがうまくいっていないと、同国の保健当局トップが認めました。
米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ博士は、12日の連邦議会下院公聴会で、「現在の検査システムは我々の必要に即していない(中略)それを認めましょう」と述べました。
アメリカでは他の感染国に比べ検査の件数が極端に少ないとして、当局への批判が高まっています。
同国で確認された新型ウイルスの感染者は2000人を超えました。
トランプ大統領は、「すばらしい検査が整備された」と主張するものの、詳細は明らかにしていません。
アメリカでは何人が検査?
ペンス副大統領は12日、米CNNのインタビューで、新型ウイルス検査を受けた人数は確認できないとし、「専門家に任せる」と述べました。
米疾病対策センター(CDC)によりますと、アメリカでは1月以降、少なくとも1万1079個の検体が調べられました。ただ、患者1人が少なくとも2つの検体を提出するのが一般的なため、検査を受けた人数は検体数より少ないとみられています。
さらに、民間の病院や研究所で検査を受け、CDCに報告されないケースもあることから、当局は全体の把握が難しいとしています。
米誌アトランティックは、独自計測でこれまでの検査人数を約8000人としています。一方、米政治ニュースサイトのポリティコは、保健当局の説明を聞いた上下両院の与野党議員の話として、検査済みの人は1万人以下だと報じました。
アメリカとは対照的に、韓国では21万人以上が検査を受けました。現在も毎日2万人近くを検査しています。イギリスでは2万9700人以上が検査を受けており、1日の検査人数は1000人を超えています。
アメリカの隣国カナダでは、新型ウイルスの感染者は100人ほど確認されています。うち約半数は、これまで4185個の検体を調べたオンタリオ州で見つかっています。
ファウチ博士は12日の下院公聴会で、アメリカは検査に苦労していると発言。「他の国のように、誰もが簡単に(検査を)受けられるという体制になっていない。そうあるべきだと思うが、そうではない」と述べました。
なぜアメリカは少ない?
アメリカは1月、世界保健機関(WHO)が承認した検査キットの使用を断り、CDCが独自に検査を開発しました。ところが、その検査の製造過程において欠陥が見つかり、多くの検査結果が判定不能となりました。
CDCのトップは今週に入り、「十分な器具も人も内部能力もない」、「本当のところ(中略)公衆衛生の研究所に対する投資が少な過ぎた」と述べていました。
共和党からも批判
トランプ大統領が11日に欧州26カ国からの渡航制限を発表すると、ナンシー・ペロシ下院議長やチャック・シューマー上院院内総務ら民主党幹部は、検査キットの不足に触れていないと大統領を批判しました。
政権批判は共和党からも出ています。ジェイムズ・ランクフォード上院議員は、「速やかで効率的な検査の実現には程遠い」と不満をあらわにし、検査を望む人は全員受けられるとトランプ氏が述べたのは「正確ではない」と述べました。
同党のミット・ロムニー上院議員も、検査が遅れているのは「とてもいらいらする」とし、「カウンターを拭くウェットティッシュも、アルコール消毒液も手に入らない(中略)検査を受けるのもとても難しい」と口にしました。
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