米下院議長、「トランプ大統領はアメリカや世界の人々の生命を危険に陥れている」
4月 16, 2020 20:42 Asia/Tokyo
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ペロシ下院議長
アメリカのペロシ下院議長が、WHO世界保健機関への拠出金の停止というトランプ米大統領の決定に反応し、「トランプ大統領は今回の行動により、アメリカ国民と世界の人々の生命と生活を危険に陥れた」と語りました。
ロイター通信によりますと、ペロシ下院議長は15日水曜、声明を発表し、WHO加盟国としての同機関への拠出金支払いを停止するというトランプ大統領の決定を、違法で論理にそぐわないとし、「これは即座に大問題となるだろう」と述べています。
また、「WHOは現在、世界規模での新型コロナウイルス対処を指導しているが、残念ながらトランプ大統領は当初から国連傘下の機関の専門家らの意見に耳を貸さず、科学を無視していた」としました。
トランプ大統領は15日、WHOが新型コロナウイルスへの対処に関して十分な措置を講じていないとして批判し、この国際組織に対する加盟国としてのアメリカの拠出金を停止することを表明しました。
アメリカは、WHOへ年間およそ4億ドルから5億ドルの拠出金を払っていますが、この金額は60億ドルというWHOの年間予算のごく一部を占めるのみです。
WHOのテドロス・アダノム事務局長は今回のトランプ大統領の行動に遺憾の意を示し、これを取り消すよう求めています。
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