世界の兵器市場 米国のシェアは59%
スウェーデンにあるSIPRIストックホルム国際平和研究所の最新の統計から、世界兵器市場でアメリカがシェアの半分以上を占めていることが明らかになりました。
ファールス通信によりますと、この統計では世界の兵器輸出全体の59%をアメリカ企業が占めており、これらの企業はSIPRIの世界最大の武器製造および軍事サービス企業100社の年間ランキングにランクインしています。
2018年度のこのランキングでは、米ロッキード・マーチン社が年間の兵器売り上げ高が472億ドルで首位、上位5位までを全て米企業が占めています。
また、2018年のこのランキングではロッキード社に次いでボーイング社が同292億ドル、以下順にノースロッブ・グラマン社(262億ドル)、レイセオンカンパニー(234億ドル)、ゼネラル・ダイナミクス社(220億ドル)となっています。
SIPRIはまた、「2018年度には世界の上位100社の軍事企業が売却した兵器はおよそ4200億ドルに上る。これは2017年度と比べて4.6%、2002年度と比べて47%増となっている」と報告しています。
そして、「2018年度の兵器輸出の増加は、100社の主要な兵器製造企業、特にそのすべてをアメリカが占める世界5大軍事企業の売却増が直接関係している」と指摘しています。
これら米企業5社に続いて、イギリスの国防・情報セキュリティ・航空宇宙関連企業BAEシステムズが210億ドルで6位にランクされています。
世界の主要な軍事企業の上位100社には、ロシア企業10社も入っています。そのトップにあるのが国営のアルマズ・アンティ社で、最新鋭の地対空ミサイル防空システムなどを製造販売し、売上高96億ドルでSIPRIランキングでは9位に入っています。
2017年から18年にかけて世界の兵器輸出が増加した主な理由として、特に米国を初めとする世界の軍事費が増加したことが挙げられます。
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