黒人男性死亡事件への抗議デモ
アメリカで、人種主義への抗議行動が継続
アメリカの各都市で、同国の警察の人種主義的な行動への抗議行動が継続されています。
先月25日、アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスにて、黒人男性のジョージ・フロイドさん(46)が白人警官により残忍な形で殺害されました。
フロイドさんの遺体を司法解剖した結果、フロイドさんの死亡原因は首と背中への圧迫による窒息であることが判明しています。
警察官によるこの犯罪は、アメリカ市民の怒りを呼び起こしていますが、同国の警察と治安部隊はトランプ米大統領の命令により、抗議する市民を弾圧しました。
イルナー通信によりますと、アメリカの報道各社は1日月曜夜、国内でこの数日間の抗議行動の中、警察により抗議者4100人が逮捕されたと報じました。
これらの抗議行動において、ジャーナリスト数名を含む数百人が負傷、逮捕されています。
マクナニー米大統領報道官は1日、国内の24州に抗議者への対処を目的としナショナルガード1万7000人が配備されたことを明らかにしました。
また、「トランプ大統領はこれらの24州の知事らに対し、抗議者の弾圧のためこのナショナルガードを活用するよう要請している」と述べています。
こうした中、ある情報筋は1日、アメリカ国内での抗議行動が最高潮に達している中で、イリノイ州シカゴ、カリフォルニア州ロサンゼルス、テキサス州ヒューストンなどの大都市の多くにおいて、電話やインターネットの回線に混乱が生じていることを明らかにしました。
国連のドゥジャリク事務総長報道官は1日、アメリカ政府に対し、抗議者に対し冷静に対処し自重するよう求めています。
また、フランス・パリ市内でも市民らがフロイドさん殺害事件に抗議し、現地のアメリカ大使館前に集結しましたが、機動隊により退散させられています。
クオモ・米ニューヨーク州知事は、数百年にわたる人種差別への平和的な抗議を支持し、「トランプ大統領のツイートは、街頭での暴力に向けた要求を物語っている」と述べました。
そして、英首相府のスラック報道官は、「報道陣に対するアメリカ警察の襲撃は懸念すべきものだ」と強調し、「トランプ政権はジャーナリストに対し、彼らが逮捕への恐れなしにその職務を履行することを許すべきだ」と語っています。
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