EU外務・安全保障政策上級代表、「中国は世界平和の脅威ではなく、現実的なアプローチを」
6月 10, 2020 20:10 Asia/Tokyo
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ボレル上級代表
EUのジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表が、中国は世界平和に対する脅威ではないとし、同国に対して現実的なアプローチを取るべきだとしました。
米メディア「ポリティコ(Politico)」のウェブサイトによりますと、ボレル上級代表は9日火曜、中国の王毅外相と3時間にわたりテレビ会談を行った際にこのように表明しました。
ボレル氏は王毅外相との会談後、記者団に対し、「私の理解では、中国が秩序への対抗者として採り上げられていることが、ある程度騒ぎを大きくしている」と述べました。
また続けて、この問題は中国が安全保障上の脅威と見なされることを意味するものではないとし、「中国は、ある種の世界的野心を抱いている。しかし今のところ、私は中国が世界平和を脅かす役割を担っているとは考えていない」と説明しました。
さらに、「彼らは世界の中で存在感を示し、世界的役割を果たすことを望んでいる。しかし、軍事的野望は持たず、軍事的紛争の中に割り入って力を使うことも望んでいない」と述べました。
そして、EUは中国と多くの共通点があるとし、そのひとつにイラン核合意における相互協力が挙げられると指摘しました。
この報道では、ボレル上級代表が今回の会談を行った目的は、今月中に行われる予定のEU・中国テレビ会議への準備のためと伝えています。
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