米ポートランドで、抗議者らが警察署に放火
米オレゴン州ポートランドで、人種主義に抗議する人々が、治安部隊の暴力に対抗して市警察の建物に放火しました。
メフル通信によりますと、米オレゴン州ポートランドでは、抗議デモの参加者らに対し治安部隊の暴力が続いています。
オレゴン州検事総長は18日土曜、同州の反人種主義デモ参加者らを違法に逮捕したとして、連邦政府に対し訴状を作成しました。
この訴状は、米国憲法修正条項第4条と第5条に違反して逮捕状や定められた手続きなしに人々を逮捕したことを理由とし、政府関係者らを罪に問うものです。
同検事総長は声明の中で、米警察の暴力を非難するとともに、米国の抗議者らに対する弾圧は即刻停止されるべきと強調しました。
報道では、表示のない警察車両に乗る連邦警察官がこの数日間、抗議者らを何の説明もなく力ずくで逮捕しているとしています。政府はこれについて、市内の秩序回復に努めていると主張しています。
クリス・マーフィー民主党上院議員(コネチカット州選出)と、民主党上院院内総務を務めるチャック・シューマー議員(ニューヨーク州選出)は、19日日曜の議会において、ポートランドの反人種主義デモが暴力に発展していることを受けた覆面警官の存在やその活用に反対し、撤収させるよう求めました。
ポートランドをはじめとする米各都市では、ミネソタ州ミネアポリスで5月25日に起きた白人警官による黒人男性ジョージ・フロイドさん殺害事件をきっかけに、人々が警察の人種主義的行動に抗議するデモを行っています。
トランプ政権は平和的なデモを行なっていた抗議者たちを強制排除したり、軍の動員に言及するなどして、各方面からの強い非難を浴びました。
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