米、中国人1000人超のビザを取り消し
9月 10, 2020 18:58 Asia/Tokyo
米国務省は9日木曜、今年6月以降に中国人1000人以上のビザ(査証)を取り消したことを明らかにした。
米CNNによりますと、対象となったのは、中国人民解放軍とつながっているとみられる大学院生や研究者だということです。
国務省は声明で、「高リスクの大学院生と研究者」を追放したと説明し、その理由をトランプ大統領が6月1日から発動した大統領令第10043号の適用対象となるためとしています。
この大統領令は、「(中国は)人民解放軍の近代化と能力向上を図る目的などから、米国の重要技術や知的財産を取得するため、リソースを重点投入して広範な活動を展開している」とする内容です。国務省は今回のビザ取り消しについて、「軍事力向上を目的に、米国内にいる中国人留学生や研究者を使って技術や知的財産、情報を窃取させる中国の能力に制限をかける」と説明しています。
中国政府はまだ今回の発表に反応していませんが、中国教育省は6月、中国人留学生を制限する米政府のあらゆる動きに「断固反対」すると表明し、「通常の学術交流を意図的に政治利用したり悪者扱いしたりする全ての措置を強く非難する」と述べています。
米政府は中国を急激に発展している強力なライバル国と見なしており、その成長に大きな危惧を抱いています。
トランプ政権は、2017年1月の発足時から、中国に対し敵対的な措置を講じています。
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