WTOが判断、米の対中関税は「国際法ルール違反」
(last modified Wed, 16 Sep 2020 04:53:50 GMT )
9月 16, 2020 13:53 Asia/Tokyo
  • 世界貿易機関(WTO)
    世界貿易機関(WTO)

世界貿易機関(WTO)は15日火曜、トランプ米政権が中国製品に課した関税について国際法のルールに違反していると明らかにしました。

CNNがワシントンから報じたところによりますと、中国は2018年に課された約2340億ドル(現在のレートで約24兆6000億円)の関税について訴えており、WTOは中国側についた形です。パネルは、全ての貿易相手国に対して対等な関税を課すといったルールなどについて違反していると判断したものです。

しかし、上訴するための上級委員会の委員の人数が足りていないため、今回のWTOの判断による影響はほとんどないとみられています。一方米国は上級委員会の委員指名に反対の姿勢を示しています。

トランプ大統領は、中国政府を交渉の場につかせて、知的財産の窃盗や強制的な技術移転などの問題について協議するため、数十億ドル規模の中国製品に高関税を課しています。

米中間では今年初め、初期の合意に達したものの、関税の多くは依然として残ったままとなっています。

トランプ政権は長い間、WTOについて、中国に責任を果たさせていないとして批判してきました。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は15日、今回の判断でWTOの無力さが確認されたと一蹴しました。

 

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