米大統領、TikTokのオラクル提携案を支持 提供禁止は延期
トランプ米大統領は、中国・北京字節跳動科技(バイトダンス)傘下の短編動画投稿アプリ「TikTok」の米国事業について、継続を可能にする案を基本的に支持すると表明しました。
ロイター通信によりますと、米商務省は19日土曜、対米外国投資委員会による承認が必要なTikTokの提携案が完了できるよう、20日夜に予定していたTikTokの米国内での新規ダウンロードやアップデートの禁止を1週間延期すると発表しました。
商務省が18日にTikTokと対話アプリ「微信(ウィーチャット)」の米国内でのダウンロードを20日から禁止する方針を明らかにしたことを受け、バイトダンスは措置の回避に向けて急いでいました。
一方で、ウィーチャットのダウンロード禁止命令は20日夜に発効する見通しです。
TikTokは新会社「TikTokグローバル」が所有することになり、米ソフトウエア大手オラクルがTikTokグローバルの株式12.5%を取得したことで、米安全保障要件を満たすため、同社のクラウドサービスで米国ユーザーの全データを管理することになります。また、米小売り大手ウォルマートも株式の7.5%を取得します。
提携案では、バイトダンスがTikTokのソースコードを維持しますが、オラクルによるコード調査が可能になります。オラクルのキャッツ最高経営責任者は「TikTokに非常に安全な環境を提供し、米国ユーザーのデータ保護を確実にできると100%自信がある」と述べています。
ただ、TikTokの提携案は中国当局の承認を得る必要があります。トランプ大統領は「何が起こるか、それとも起こらないかみてみよう」と述べました。
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