石油大手シェル、最大９０００人の人員削減を決定

10月 01, 2020 20:35 Asia/Tokyo

英・オランダ石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルが、２０２２年末までに大幅な人員削減に踏み切ることを明らかにしました。

ＣＮＮＢｕｓｉｎｅｓｓが、英ロンドンから報じたところによりますと、ロイヤル・ダッチ・シェルは３０日水曜、２０２２年末までに全従業員の１０％以上に当たる７０００～９０００人を削減するとの方針を明らかにしており、この中には今年自主的に退職を申し出た１５００人も含まれるということです。

今回の決定は、同社が低炭素エネルギーへの切り替えと合理化を進め、２２年までに最大２５億ドル（約２６４０億円）のコスト削減を目指す改革の一環と見なされています。

ロイヤル・ダッチ・シェルのファンブールデン最高経営責任者（ＣＥＯ）は、声明の中で、今回苦渋の決断を迫られたとしながらも、「より簡素化、合理化された、競争力のある身軽な組織になる必要がある」と語りました。

新型コロナウイルス感染拡大の影響による化石燃料の需要の激減を受け、ヨーロッパのエネルギー大手は急速に低炭素化の傾向を強めています。

ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。