トランプ現米大統領、「権力移行プロセスが今月20日に実施」
トランプ現米大統領が遂に、昨年11月の大統領選での敗北を認め、ホワイトハウス内での政権移行プロセスを明らかにしました。
米CNNによりますと、トランプ氏は声明を発表し、「自分は完全に選挙の結果に反対であり、真実は私の勝利を証明している。だが、バイデン氏への権力移行は通常通り今月20日に実施される」と述べています。
また、「今後とも、投票者の権利確保に向けた闘争を続行する」としました。
先ごろトランプ現米大統領の支持者らが米議会の建物を襲撃し、暴力行為に出たものの、バイデン氏は選挙人投票で規定票を獲得し、第46代アメリカ大統領として正式に承認されました。
アメリカ議会で実施中だった、大統領選でのバイデン氏の当選を認証する選挙人投票の集計作業は、トランプ支持者による攻撃のために、トランプ派の選挙人の12票の後、約6時間中断されるという事態に発展し、議会建物の内外で発生した人々と警察の衝突によりこれまでに4人が死亡しています。
暴動が始まってから数時間後、トランプ大統領は支持者らに対し「帰宅を」と促しましたが、支持者らは「ウィー・ラブ・ユー」「あなた方は特別だ」と呼応しました。
これに対しトランプ氏は、「あなた方の痛みは分かる。傷ついていることを知っている。我々は選挙を盗まれた。あれは地滑り的選挙だった。特に一方は。だが今は帰宅しなければならない。平和を保たなければならない」と述べ、暴徒に対して同情的な姿勢を示しています。
続いて「こうした出来事は、神聖な地滑り的選挙の勝利が、あまりにも長い間ひどく不当に扱われてきた偉大な愛国者から、不正かつ悪意をもって剥奪された時に起こる。帰宅して愛と平和を。この日を永遠に記憶しよう!」とする発言で、暴徒の行為を正当化して称賛しました。
しかし、暴徒らが米国国家警備隊とFBIによって追放された後、状況は通常に戻り、議会はその会合を再開しました。
トランプ支持派の議員らは国内の一部の州での集計結果に抗議しましたが、これも却下され、こうして選挙結果を変えそうとするトランプ氏の工作は失敗に終わったことになります。
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