NATOのアジア駐留を懸念するロシア/トランプ氏を懸念するNATO:NATO関連ニュース
ロシアのラブロフ外相は、NATOがユーラシア全域やアジア太平洋地域における覇権を狙っていると語りました。
【ParsToday国際】ラブロフ外相は与党「統一ロシア」の総会に出席し、「NATOはユーラシア全域やアジア太平洋地域における覇権を狙っている」「NATOはアジア太平洋地域への進出を加盟国の安全保障にとって極めて重要だなどと語っている」と述べました。
プーチン大統領は今年7月、外務省幹部らとの会談で「ユーラシア大陸での集団安全保障を議論する時が来た。地域外の軍隊の駐留は制限されるべきだ」と語っていました。
これ以外にも複数のNATO関連ニュースを以下にお伝えします。
NATO「ロシア・北朝鮮の軍事協力は欧州にとって脅威」
NATOのルッテ新事務総長はハンガリーで開かれたEU首脳会議で、ロシアと北朝鮮の軍事協力について「欧州だけでなく世界全体にとっての脅威となる」「国際社会からの集団的な反応と連携が必要になる」と訴えました。
また、ドイツのベアボック外相は、NATO加盟各国がGDPの2%を防衛費に充てている現状を不十分とし、各国の防衛費の増額を訴えました。
NATOにとってのトランプ氏の予測不可能性
米シンクタンク「大西洋評議会」のフィリップ・ディケンソン上級研究員は、「欧州市民は昨年中、トランプ氏が米大統領に返り咲いた場合、NATOが無傷でいられるか自問自答していた。しかし、トランプ氏が当選する可能性はないと楽観視し、この問いから逃げていた」と語りました。
トランプ氏当選はNATOの潜在的危機
米誌ニューズウィークは記事の中で、「トランプ氏の大統領当選はNATO加盟国に潜在的危機をもたらした。加盟国は自国の安全保障と米国への信頼を懸念しているからだ」と記しました。
同誌はまた、加盟各国は会合の席で、トランプ氏がウクライナ支援を縮小させることがないよう画策していると伝えました。
フォーリンポリシー誌「NATOはウクライナの敗北を認める」
米外交誌「フォーリンポリシー」は、NATOはウクライナの敗北を認めており、ウクライナ戦争を早期に終わらせると豪語しているトランプ氏が大統領に当選したことで、懸念を深めていると記しました。