1月 28, 2016 22:13 Asia/Tokyo
  • 対北朝鮮決議に賛同する中国

ガッファーリー解説員 中国の王毅外務大臣が、北朝鮮に対する安保理決議の採択への賛同を明らかにしました。こうした中、王大臣ははっきりと、「安保理は水爆実験を理由に、北朝鮮に対する決議を採択すべきだ」と述べました。

北朝鮮はアメリカとその同盟国からの攻撃を防ぐことを目的に、核活動を続けていますが、2016年1月6日、水爆実験に成功したと発表しました。この北朝鮮の行動は、アメリカ、日本、韓国の厳しい反応に直面しただけなく、中国の抗議もある程度引き起こしました。

中国は北朝鮮の水爆実験の発表後、時間をおいて、各方面の怒りを静めることで、これに関して落ち着いた決定を取ろうとしました。中国の関係者はこれにより、北朝鮮の水爆実験発表後、2週間は、北朝鮮に対して真剣な見解の表明を行いませんでした。こうした中、国際社会は、北朝鮮の政治や思想面での支持国であり、安保理常任理事国である中国が、姿勢を改めるよう北朝鮮を説得し、アメリカやその他の関連国に同調するよう期待しています。

アメリカのケリー国務長官の中国訪問と中国の国家主席や外務大臣との会談は、こうした方向で分析することができます。北朝鮮に対する安保理決議採択への中国政府の賛同に関して、中国が北朝鮮に対する立場を180度変えることはなく、これまで同様、法的手段によって北朝鮮を罰するのが有効だと見ています。まさにこのために、王大臣は、27日の北京での記者会見で、「安保理決議は、朝鮮半島の緊張を激化させるのではなく、北朝鮮を協議の席に戻らせるように調整されるべきだ」と述べたのです。この記者会見で王大臣は、アメリカなど他国との協議を継続することを明らかにし、「間違いなく対北朝鮮決議の採択は、問題の終結と見なすべきではなく、話し合いの再開を目的に、脅迫的な姿勢を離れるための基盤となるべきだ」と述べました。

ここでなぜアメリカが2003年から現在まで、北朝鮮の核問題の解決に向けた明らかな解決策を提示せず、一方で中国が協議を通じた北朝鮮の核問題の解決と朝鮮半島の核兵器廃絶を繰り返し強調しているのかを見るべきでしょう。アメリカでの一部表明やアプローチから、オバマ大統領の作業チームが、北朝鮮の核活動の継続に耐えられず、それに強く反対しているこものと推測できます。おそらくこのため、一部のアナリストは、6カ国協議が一切行われていない現状の維持により、北朝鮮は核活動や軍事活動を楽に推し進めることになるだろう、と述べているのです。

中国もまた、北朝鮮の核問題に関するアメリカの政策に明らかな変化が生じない限り、それを政治分野での消極的な政策として解釈することができるとしており、これはアメリカが暗に北朝鮮の核計画を受け入れることを意味しています。

明らかに中国は北朝鮮の支持国として、朝鮮半島での政治的安定や治安の確立を目指しており、このため、北朝鮮への一方的な圧力の行使を不公正だとしています。中国は、すべての関係国は、安定を作り出すために資金を投じるべきだと言っているのです。

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