アルジェリア軍幹部、「仏は核実験に関して歴史的責任負うべき」
(last modified Mon, 08 Feb 2021 09:37:30 GMT )
2月 08, 2021 18:37 Asia/Tokyo
  • アルジェリアでの核実験
    アルジェリアでの核実験

アルジェリア軍幹部が、フランスは1960年代にアルジェリアで行った核実験に対する歴史的な責任を負うべきだ、との見解を表明しました。

フランス通信が8日月曜、報じたところによりますと、毎月7日発行のアルジェリア国軍の月刊誌「エルジェイシュ(El Djeich)」の今月号に、フランスは1960年代にアルジェリアで行った核実験に対する歴史的な責任を負わなければならない、とするアルジェリア軍幹部の発言が掲載されています。

アルジェリア軍のブジド・ブーフリワ将軍は同誌において、「アルジェリアで最初の核実験が行われてから60年以上がたった。フランスはいまだ核廃棄物の位置を示す地図の提供を拒んでいる」とし、「これらの地図の提供は、アルジェリアが強く求めている権利であり、核実験のアルジェリア人被害者への補償問題を風化させない」とコメントしました。

また、2017年7月に国連総会で122か国の賛成で採択された核兵器禁止条約についても、「国際社会が初めて核保有国に過去の過ちを正すよう求めた」ものだとして、「とりわけこの条約に鑑みれば、フランスは歴史的な責任を負わなければならないと述べています。

なお、アルジェリアは同条約に署名した一方で、フランスは署名を拒否しています。

ブーフリワ将軍はさらに、「これらの核実験が、現地の住民に極めて多数の被害者を出し、残念ながら今なお残る環境破壊を引き起こした」との見方を示しました。

フランスは1960年から1966年にかけてフランス領アルジェリアのサハラ砂漠で17回の核実験を行っており、そのうち11回は、6年に及んだアルジェリア独立戦争の和平協定、エビアン協定が1962年に結ばれ、132年間のフランス植民地支配が終わった後に実施されています。

 

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