トランプ氏無罪に様々な反応
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トランプ氏
アメリカの多くの有識者や要人らが、同国上院でのトランプ前大統領の無罪判決を「政治の場での人種差別の優位性」の表れだとしています。
イギリスの新聞ガーディアンによりますと、評論家らは「弾劾裁判での、43人の共和党上院議員らによるトランプ前米大統領への無罪決定は人種差別的であり、人種差別を支持していることになる」との見方を示しています。
米紙ボストングローブの優れた黒人論説記者アトキンズ氏は、ツイッター上のメッセージで、「暴漢は彼のような人物の得票の承認をやめさせようとしたのだ」と書き込みました。
一方で、アメリカの新聞ワシントンポストのコラムニスト、カレン・アティア(Karen Attiah)記者も、「今日、白人至上主義が勝利した」とするタイトルの記事において、「歴史は、両方の派閥の指導者が私たちの政策で白人至上主義、反乱、暴力を許可したことを示している。それのためにアメリカは多くの苦しみを味わうことになるだろう」とコメントしています。
また、米上院のチャック・シューマー民主党議員も、トランプ氏が有罪であることは「議論の余地のない事実」であり、彼は居合わせた人々に「私たちの団結の舞台で、議会を攻撃する際に掲揚された憎悪的で人種差別的な南軍旗を覚えておいて欲しい」と語った、としています。
さらに、ハーバード大学の歴史学教授であるハリール・ジブラーン・モハンマド氏は、「トランプ氏は現在、以前は共和党と呼ばれていた連合の新しいリーダーだ。この新党は、政府や社会のあらゆるレベルで先祖のイデオロギーが常に明らかである人々で構成されている。アメリカは常にこの形式だったと、私は明言する」と述べています。
アメリカの黒人作家ブリットニー・クーパー氏もトランプ氏の無罪判決に関して、「トランプ氏の弾劾裁判は、白人陪審員が彼らの仲間が法規に反した殺人をめったに処罰しなかった時代を想起させるものだ」としました。
先月6日の「反乱扇動」罪でトランプ前大統領を弾劾する計画は、米国上院で賛成票が3分の2未満だったことから不成立となりました。
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