オランダで、運航停止機と同型エンジンの部品落下事故調査 英は同型機進入禁止に
オランダ運輸安全当局は、部品落下事故のあった米ユナイテッド航空機と同型エンジンが使用されたボーイング747─400型貨物機からのエンジン部品落下問題を調査していることを明らかにしました。イギリスでは、米事故機と同型のボーイング777型機が領空内に入ることが禁止されました。
ロイター通信によりますと、部品が落下したボーイング747─400型貨物機にはこの事故機には、20日にエンジン故障で緊急着陸した米ユナイテッド航空のボーイング777型機と同じ、プラット&ホイットニー(P&W)製PW4000が使用されていました。
部品が落下したのは、ロングテール・アビエーション保有の貨物機で、20日にマーストリヒト空港からニューヨークへ向けて離陸した直後、南部メールッセン上空で小型の金属部品などが落下し、現地の報道によると女性1人がけがをしたほか、車が損傷しています。
当局は調査はまだ初期段階としています。目撃者によれば事故機は片側のエンジンから火を噴いていたということで、マーストリヒトから30キロ南にあるベルギーのリエージュ空港に着陸しました。
欧州航空安全機関(EASA)はP&Wのエンジンについて追加情報を求め、分析を行った結果、「現段階で(米国とオランダの2件に)類似点はない」とし、双方に関連性はないとの見解を示しました。
ボーイングは21日、同じエンジンを搭載する777型機の運航を停止するよう航空各社に勧告しました。
一方、イギリスの シャップス英運輸相は22日、プラット&ホイットニー(P&W)製の「4000─112」エンジンを搭載したボーイング777型機が英領空内に入ることを一時的に禁止すると明らかにしました。
この措置は、同系列のエンジンを搭載した米ユナイテッド航空機でエンジンが損傷し、部品が落下した問題を受けたものです。
英民間航空局(CAA)はツイッターで、英航空会社は同系列のエンジンを搭載した航空機を使用していないと発表しています。
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