英女王が王子夫妻のインタビューに初の声明、「家族内の私的問題として解決を」
英エリザベス女王が、ヘンリー王子とメーガン妃が米インタビュー番組にて英王室の対応を人種差別的だと非難し物議をかもしていることに反応を示し、「この問題は家族内のプライベートな問題として解決される」と強調して沈静化を計りました。
イルナー通信によりますと、英王室がエリザベス女王の話として9日火曜に発表したこの声明では、「ヘンリー王子とメーガン妃にとってここ数年がどれほどつらかったか、その全容を知って家族全員が心を痛めている」とし、「指摘された人種差別などの問題は懸念されるべきものだ。問題は極めて深刻に受け止められている。一家によって内々に対処されるだろう」とされています。
ヘンリー王子とメーガン妃は、昨年王室メンバーとしての収入と王室財産の所有権を手放すことを決断しており、この詳細なインタビューにおいて、「イギリス王室には人種差別や虚言が根付いている」として批判しました。
サセックス公爵夫人の称号を持つメーガン妃は、英国の約1,230万人の人々に視聴されたこのインタビューで、「王室の状況は自分にとって非常に息苦しかったことから自殺まで考えた」と述べています。
また、「イギリス王家は人種差別的だ」として批判し、「わが息子アーチーの誕生前に、彼らは白人の父親と黒人の血の入った混血の母親の子供の肌の色がどの程度黒くなるかを懸念していた」とし、「いかなる時も深く愛される家族の一員であり続けるだろう」とのコメントも添えています。
メーガン妃のこの表明により、イギリス王室は人種差別的だとして大きな非難を浴びており、さらには人々の間に「英王室は故意にメーガン妃に精神的な圧力をかけたのか?」という疑問を引き起こしています。
専門家は、提起された疑惑をめぐる長い期間に関しての独立した調査でしか、一連の問題の幕引きは出来ないだろう、と見ています。
英労働党は王室に対し、王家の1人である皇太子の花嫁が持ち出した、王室の一員による人種差別をめぐる非難について沈黙を破って調査を行うよう求めました。
王室は米国での番組放送から1日半、沈黙を守っていましたが、メーガン妃が人種差別を受けたと訴え、自殺まで考えたと告白したことが、王室に大きなダメージを与える可能性も指摘されています。
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