ロシア外務省、「米の北京五輪ボイコット示唆は卑劣の極み」
4月 08, 2021 18:36 Asia/Tokyo
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官が、米国が2022年北京冬季オリンピックをボイコットする可能性を示唆していることを、「卑劣の極み」として批判しました。
ロシアのスプートニク通信によりますと、ザハロワ報道官は7日、この米国政府の対応を痛烈に批判するコメントをフェイスブックに投稿し、「ワシントンは毎週のようにあの手、この手を使ってこのテーマに言及し、北京に投げつけた石で波紋を広げている。五輪をめぐって米国が公に行う暇つぶしは卑劣の極みだ。平和な国家で開催される五輪のボイコットをほのめかすとは、いったい何様か」としました。
米国務省のプライス報道官は、2022年北京冬季オリンピックのボイコットについて同盟国と検討する用意があると表明し、国際社会に波紋を呼びました。日本の加藤官房長官は、7日の記者会見で「日米間でそうしたやり取りをしているという事実はない」と述べ、中立の立場を表明しました。
ザハロワ報道官はさらに、ロシアでソチ五輪やサッカーのFIFAワールドカップがロシアで開催された際も、米国政府がお抱えジャーナリストや欧州連合の協力を得て「薄汚いキャンペーン」を実施した経緯についても言及したほか、2008年の北京五輪で米国の代表選手らの着用するユニフォームが中国製だったことから、ユニフォームの焼き捨てを呼び掛けるキャンペーンが起こった経緯にも触れ、米国が主導した経済のグローバル化によって生産拠点が中国に移ったことで「誰かを批判しても始まらない」と記しました。
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