英フィリップ殿下死去関連の報道過熟化、視聴者の不満高まる
イギリスで、同国のエリザベス女王の夫フィリップ殿下の死去に関する報道が過熟化し、BBCをはじめとする英メディアへの国民の不満が高まっています。
フランス通信が11日日曜、報じたところによりますと、フィリップ殿下が今月9日に死去したことを受け、英国のテレビ各局は放送内容を変更し、また日中の番組が臨時ニュースによって中断されるケースが多発しました。
英国社会の中心的な存在だった殿下の死には放送内容を変更してしかるべきと感じる人が多くいる一方で、こうした過熟報道に不満を抱く人も多く、特に公共放送のBBCが大きく批判されています。
これに関して、最近までBBCのニュースキャスターを務め、これまでも放送で王室を取り上げることに否定的だったサイモン・マッコイ氏は、複数のチャンネルで全面的に殿下の死について報じることに疑問を投げかけ、ツイッターに、「BBC1とBBC2では同じ内容が放送されている。(24時間放送の)ニュースチャンネルも、おそらく同じ内容だろう。なぜだ? 大きな出来事なのは理解しているが、番組を選ぶ権利があるはずだ」と投稿しました。
こうした批判を受けてBBCは、殿下の死去にまつわる番組が多すぎるという苦情を受け付けるフォームをホームページに設けています。
一方で、英ウエストミンスター大学でメディア史の教鞭をとるジーン・シートン教授は「(BBCが今回と)違うことをしていたら、別の人たちから批判されていただろう」として、また違った見解を示しました。
批判を受けてBBCは、殿下の死去にまつわる番組が多すぎるという苦情を受け付けるフォームをホームページに設けています。
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