米検察官「故ジョージ・フロイドさんは、助けを求めようとした」
4月 20, 2021 16:49 Asia/Tokyo
米白人警官による黒人男性ジョージ・フロイドさんの殺害事件の審理に当たる特別検事補は、「故ジョージ・フロイドさんは、最期の瞬間にも助けを求めようとしていた」としました。
フランス通信によりますと、元警官デレク・ショービン容疑者によるジョージ・フロイドさん殺害事件の調査に当たる検事補は、事件の裁判において、「この殺害事件の被告は、殺害された者が、"非積極的な抵抗”の状態にあったと主張することはできない。なぜなら、殺害現場にいた他の警官マック・ミラン氏は、フロイドさんに立ち上がり警察車両内に乗れと指示したとき、フロイドさんは"そうしたいが、できない”と言っていたからである」としています。
同検事補は、また、「フロイドさんは、地面から立ち上がる機会を与えられなかった。与えられたら、立ち上がり、車両に乗ろうとしていた。このことを非積極的な抵抗とは呼んではならない。力の行使は理にかなったものである必要がある。いかなる状況にあっても、警官は、状況を再度査定し必要な情報を獲得することが義務付けられているが、デレク・ショービン被告はそうしなかった」と語りました。
元警官デレク・ショービン被告に対する初公判は、厳戒態勢のもと、殺害事件が発生したミネソタ州ミネアポリス市で実施されました。
ジョージ・フロイドさんは2020年5月25日、ミネアポリス市で元警官デレク・ショービン被告によって膝で首を押さえつけられ、窒息死しました。
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