仏大統領が、米に新型コロナワクチン輸出制限の解除を要請
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フランスのマクロン大統領
フランスのマクロン大統領がアメリカに対し、新型コロナウイルスのワクチンとその製造に不可欠な成分の輸出制限を解除するように求めました。
フランスの各メディアが報じたところによりますと、マクロン大統領はポルトガル・ポルトで行われたEU首脳会議において、アメリカで生産されたワクチンの100%が米市場向けであると指摘し、「 ワクチンとその製造に不可欠な成分の輸出禁止に終止符を打つよう、米国に強く要請する」と述べた。
マクロン氏によれば、アメリカ輸出制限は、途上国やEUでのワクチン製造を妨げており、同国がセネガル、南アフリカ、 インドなどの国に技術や成分を移転することを望むとしました。
アメリカは、自国のワクチン接種を終えて初めて国外輸出を許可すると強調しています。
ファイザー社とモデルナ社がそれぞれ製造する2種類のワクチンは、WTO世界貿易機関の認可を受けていますが、生産された分のほぼ全てが、アメリカおよびシオニスト政権イスラエルでの接種に充てられています。
一方、WTOは先日、新型コロナウイルス対策のために中国シノファーム社製ワクチンの緊急使用許可を出しました。
この許可の発行は、シノファーム傘下のCNBG中国生物技術により開発されたワクチンが、世界でのワクチンの公平な供給を目的とした国際的な枠組み「COVAX」などのWTOが支援する取り組みを支えるために使われる可能性があることを意味しています。
このWTOの措置は、シノファーム社製ワクチンの信用度を挙げることになります。中国が開発したワクチンがWTOの認可を受けたのは、今回が初めてのことです。
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