欧州の空気は清浄、アフリカの土壌は汚染
11月 19, 2025 22:27 Asia/Tokyo
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欧州の空気は清浄、アフリカの土壌は汚染
ヨーロッパは「我々こそは環境のチャンピオンだ!」と声高に宣言し続けています。しかし、私たちの廃棄物を他の大陸に送り出している本当のチャンピオンが誰なのかを知るには、カーテンを開けるだけで十分なのです。
フランス北部のセーヌ川河口に位置するル・アーブル港では壊れた冷蔵庫、空になったバッテリー、そして汚染物質をまき散らす自動車部品が、彼らの壮大な旅を待ち受けています。その旅には、パスポートが不要で「輸出」ステッカーさえあれば十分事足ります。
【ParsToday国際】RFIフランス国際放送「ラジオ・フランス・アンテルナショナル」によりますと、ヨーロッパは「我々の空気はきれいだ」と誇らしげに宣言しているものの、その一方で「それは、西アフリカのマリ、ナイジェリア、コートジボワールに煙とゴミを送ってきたからだ」という言い訳を添えるのを忘れています。
環境保護のスローガンは、「きれいな地球、明るい未来」といった洗濯用洗剤の広告のようなものです。もっとも、それはゴミを世界のどこか別の場所に放棄することが条件です。
ヨーロッパは環境に優しい技術ではなく、廃棄物を輸出しています。ですから、「アフリカは世界の未来だ」という言葉を耳にしたら、「壊れた冷蔵庫と錆びたコンプレッサーで溢れた未来」と解釈した方が適切かもしれないのです。
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