米警官による黒人市民殺害事件被害者の遺族らが、国連に調査要請
May 12, 2021 17:12 Asia/Tokyo
アメリカ警察の暴力によって殺された165人の黒人市民の遺族が国連に対し、これらの黒人市民殺害事件に関して独立した調査を求めました。
ファールス通信によりますと、165人の黒人市民犠牲者の遺族は、世界中の250の市民社会団体からの支持とともに、国連人権高等弁務官に宛てた書簡において、米警官による黒人市民殺害事件に関して同機関が独立した調査を行うよう求めました。
書簡ではまた、アフリカ系米国民全体および、米警察の暴力・人種主義に反対している抗議者らに対する米警察の暴力についても、同様の調査を行うように要請しました。
この要請は、米ミネソタ州ミネアポリスで昨年5月25日、黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官によって殺害された後に起こった、全米および諸外国での抗議運動を受けて行われたものです。
これに先立ち、世界中の高名な人権弁護士はこの件に関する調査を行った後の発表で、「米警官による丸腰の非白人の殺害および彼らへの暴力については、人道に反する犯罪として国際法の下で調査・追及されるべきである」としていました。
フロイドさん殺害事件をはじめとした、アメリカ国内で起きた黒人市民への警察の暴力を映した動画は、警察の残忍な行動や人種主義的不公正に反対する大規模な抗議運動へと発展しました。
全米規模の抗議が始まってから1年近く経つにもかかわらず、警官による黒人市民殺害はアメリカでなおも続いています。
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