トランプ氏、選挙結果覆そうと画策 司法省が拒否
6月 16, 2021 18:19 Asia/Tokyo
トランプ前米大統領と側近らが、昨年の大統領選挙で不正を理由に投票結果を覆そうと画策し、当時の司法省へ働きかけていたものの、同省の首脳部に拒否されていたことが、公開された文書により判明しました。
ロイター通信によりますと、トランプ氏側と司法省のやり取りを記録した文書を入手した下院行政監視・政府改革委員会が15日火曜、内容を公表しました。
司法省への働き掛けは最初にトランプ氏、続いて大統領首席補佐官だったマーク・メドウズ氏、さらに前政権側から依頼を受けた弁護士らにより行われました。しかし、選挙結果を覆すことはできず、各州で起こされた訴訟もトランプ氏側の敗訴に終わっています。
行政監視・政府改革委員会のマロニー委員長(民主党)は「これらの記録文書は、トランプ氏が選挙結果を覆そうとする恥知らずの企てに、米国の司法機関トップを引きずり込もうとしたことを示している」と強く非難しました。
トランプ氏らの働きかけは、昨年12月23日まで司法長官だったウィリアム・バー氏と残りわずかの任期を引き継いだジェフリー・ローゼン氏により拒否された形です。
トランプ氏は昨年の大統領選挙において、最終結果の確定において大規模な介入が行われ、バイデン氏側が選挙を盗んだと主張していました。
最近実施された世論調査では、大半の共和党支持者がトランプ氏を本来の大統領とみなし、バイデン氏は不正により大統領職に就いたと考えていることが明らかになっています。
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