米国の出生率が最近50年間で最低水準に;米CDC統計
CDC米疾病対策センターが、米国の昨年の出生数が過去50年間で最低水準に落ち込んだことを明らかにしました。
米CNNがCDCの報告として伝えたところによりますと、昨年のアメリカでの出生数は前年比で4%の減少となり、 大部分は新型コロナウイルス流行の影響だったと見られています。
また、前年と比べた減少幅も1973年以来で最大とされています。
CDCの国立衛生統計センターによると、出生数は以前から年に約2%の減少が続いていたが、2020年はその減少幅を大きく上回った。
CDCが暫定値をもとにまとめた統計によると、2020年の出生数は360万で、2019年の約375万、18年の380万に比べて減っている。
2020年上半期の出生数は前年度比で2%減だったのが、下半期にかけて減少が大きくなり、7月は4%、8月は7%、9月は4%、10月と11月は6%、12月は8%の減少幅を記録しました。
2020年下半期にはニューメキシコ、ニューヨーク、カリフォルニア、ハワイ、ウエストバージニアの各州で大きな減少幅を記録した一方、アイダホ、メーン、ニューハンプシャー、ノースダコタ、ロードアイランド、バーモント、ワイオミングの7州ではそれほど大きな落ち込みは見られませんでした。
また人種別にみると、2019年~20年にかけての出生数は、白人女性に比べて非白人女性の大きな落ち込みが目立っています。
非営利団体の専門家ラウル・グプタ氏は「2020年に起きたことは恐らく、少なくとも2021年に再び起きるだろう」との予測を示すとともに、「新型コロナウイルスのパンデミックが、それまでも続いていた米国の出生数の減少と相まって『パーフェクトストーム』となり、赤ちゃん誕生数の減少に拍車をかけた」とコメントしました。
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