アメリカの一方的な行動ー全世界にとっての問題
(last modified Mon, 28 Jun 2021 06:11:45 GMT )
6月 28, 2021 15:11 Asia/Tokyo
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今日、一極主義や特定の国による一方的な行動への対処は、もはや1つの世界的なニーズと化しています。それは、一極主義は1つのあるいは限定された数カ国を脅かすにとどまらず、全世界にとっての問題だからです。

この問題は、スイス・​ジュネーブの国連事務所内のイラン代表であるイスマーイール・バガーイーハーマーネ氏により、ECOSOC国連経済社会理事会の会合にて提起されました。

バガーイーハーマーネ代表はECOSOCの人道問題関連の会合において、この問題の重要性を指摘し、発展途上国に対するアメリカの制裁を非難するとともに、「今や国際人道組織が人道活動に対する一方的な制裁の悪影響を叫び、そのような違反から人道環境を保護するための効果的なメカニズムに取り組む時が到来している」と述べています。

この問題は、以下の2つの点から重要とされています。この問題には、以下の2つの重要な点があります

第1の点は、国際関係におけるすべての国の未来と運命に、一極主義や特定の国の一方的な行動の悪影響が及んでいるということです。

第2の点は、一極主義への対抗という世界規模での責務において、全ての国連加盟国が役割を果たさなければならないということです。

米国は一方的に国際法に違反し、抑圧的な制裁、経済戦争、メディア戦争、文化戦争、および広範な心理戦を展開して、世界のすべての国の権利を侵害してきました。

一国主義の直接の結果である米国の強欲さもまた、国際関係を支配する関係と原則を妨げてきました。国際法に違反する米国政府は、他の国々にも国際的義務を遵守しないように促しています。

これらの行動は、反イラン的である以上に、国際秩序・体制に反するものです。これらの理由から、米国の一国主義は世界の舞台で非難されなければならない広範な脅威であり、核合意に対する米国の一国主義はそのような行動の一例にすぎません。

広範な制裁を課すことにより「最大限の圧力」の名のもとに米国が行った経済戦争は、イランの人々を標的にしただけでなく、国際関係と世界の自由貿易に有害な結果をもたらしました。

バガーイーハーマーネ代表がこれに関して経済社会理事会で述べた内容は単純明快であり、一国主義をけん制する唯一の方法は多国間主義の強化と国際法の尊重であることを強調しています。

間違いなく、特定の国の一方的な行動に対する沈黙は、それがどのような理由であれ世界の利益や国際条約に違反するものであり、こうした行動が国際社会で一般化されてしまう素地を作ることになるのです。

 

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