米兵が語る、イラク・アサド基地の地獄からの生還
米テレビ番組で、イラクにあるアサド米空軍基地がイランのミサイル攻撃を受けた際、現場にいた兵士らへのインタビューが行われました。
米CBSテレビが放送するドキュメンタリー番組「60 Minutes」では9日月曜、1年半前に起きたアサド基地へのイランのミサイル攻撃について、数人の米兵にインタビューを行いました。
CBSによれば、アサド基地に駐留していたアラン・ジョンソン(Alan Johnson)少佐は、イランのミサイルが雨のように同基地へ降り注ぐ中、自身の遺言をビデオ映像として記録しました。
ジョンソン少佐は他の数名の兵士とともに、約30kgの弾頭を持つミサイルに耐えるよう設計された塹壕へ向けて走りましたが、イランの弾道ミサイルには約500kgの弾頭が搭載されていました。
同少佐は、「(爆発に続いて)強い衝撃波が私を襲い、塹壕の内部にも吹き荒れた。間を置かずに、私の耳は全く聞こえなくなった。まるで水の中にいるかのようだった。歯の間に入り込んだ土と弾薬の味が、口の中に感じられた」と語りました。
そして、塹壕はすでに安全でなくなったとして、「ここで我々は生きたまま焼かれることになるだろうと思った」と続けました。
西アジアなどを管轄するテロを先導するCENTCOMアメリカ中央軍のマッケンジー(Kenneth Franklin McKenzie Jr.)司令官は、フロリダ州タンパにある同軍司令部からこの攻撃を見ていましたが、「イランの報復がいつどのような形で行われるか分からなかった」としたうえで、「不吉を予感した沈黙が私たちを支配していたが、その後イランは、弾道ミサイルを発射させた」と語りました。
アサド基地に駐留する隊のひとつを率いていたティム・ガーランド(Tim Garland)司令官は、「この基地には弾道ミサイルに対抗できるための防御設備を備えていたか?」というCBSのインタビュアーの質問に、「いいや。この攻撃はこれまでに例のない脅威だった」と答えました。
アサド基地にいた空軍兵士、ステイシー・コールマン(Staci Coleman)氏は、これについて「重く沈みこむ感覚がしたのを覚えている」と語りました。
もう1人の兵士、ジョン・ハインズ( John Haines)氏は、「最初のミサイルが地面に着弾した時は、まるで突然太陽が現れたように感じた。それぐらいまぶしい光だった。無線から『攻撃された、攻撃された』という声が聞こえた。私は無線機を放り出して、車に乗り込んだ。その瞬間、車のドアが爆発で潰され、埃と炎だけが見えた」と証言しています。
また、ミサイル攻撃後に地上攻撃が始められた場合にそなえて塹壕の外部を哨戒中だった兵士、キモ・ケルツ(Kimo Keltz)氏は、「(爆発時に)我々は、頭部や急所をかばうために体を丸めたが、ミサイルのうちのひとつがほんのすぐそばに着弾して、その爆発の衝撃波により一瞬地面から吹き飛ばされたと感じた」としました。
アサド基地の軍医だったロバート・ヘイルズ(Robert Hales)氏は、この攻撃の経験について、「この米軍基地にミサイルが着弾した時、私は基地外の装甲車で見回りを行っていたが、基地に戻った時には数百人の遺体を目にするだろうと思った」と述べています。
イランイスラム革命防衛隊は、同隊ゴッヅ部隊のソレイマーニー司令官がアメリカ政府のテロ攻撃により暗殺されたことへの報復として、2020年1月8日未明、イラク西部アンバール州にあるアサド米空軍基地に阿対し、数十発のミサイルを発射しました。
同年1月3日、ソレイマーニー司令官とその同行者ら数名は、イラクの首都バグダッドの空港近くでアメリカの侵略テロリスト軍の行った空爆により殉教しました。
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