米政府が、9.11テロの再調査を決定
8月 11, 2021 17:50 Asia/Tokyo
米政府が、2001年に起きた9.11同時多発テロ事件に関する案件を、再度調査しようとしています。
ロイター通信によりますと、9.11テロの犠牲者遺族らは、「バイデン米大統領の同時多発テロ20年追悼行事出席は、サウジアラビアの指導者らのこのテロへの関与を示す資料が公表された場合にのみ同意する」と発表しました。
バイデン大統領は選挙運動の中で、大統領に就任した際には、サウジアラビアが9.11テロに関与したことを示す全ての証拠や資料を公表すると約束していました。
犠牲者遺族の話によれば、サウジアラビアを相手取った訴えは、FBI連邦捜査局や司法省が証拠を引き渡さないことを理由に、何年にもわたって繰り返し結果を出せずにいたということです。
サウジアラビアはこれ以前に、このテロ攻撃には何ら関わっていないと主張しています。
米連邦検事局マンハッタン事務所は、犠牲者遺族から要請のあった情報の一部が公開されなかった理由について、以前の説明内容をFBIが再度調査する決定をしたことを明らかにしました。
2001年9月11日にアメリカで、4機の旅客機が同国内の重要施設への攻撃を目的にハイジャックされました。
このうち2機は、20分弱の間にニューヨーク市の世界貿易センタービルの南棟と北棟めがけて続けて突入し、さらに1機が、国防総省の本庁舎に墜落しました。残る1機は、状況が完全に解明されていないものの、ペンシルベニア州内で墜落しました。
このテロにより、アメリカでは2977人が死亡、2万5000人以上が負傷しています。
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