米中部大西洋沿岸、ハリケーン通過後も鉄砲水や竜巻の恐れ
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ハリケーン「アイダ」
アメリカ中部大西洋沿岸地域の一部は、 ハリケーン「アイダ」による大雨の影響で、今後鉄砲水や竜巻などに見舞われる可能性があります。
CNNによりますと、NWS米国立気象局は1日水曜、同国ペンシルベニア州フィラデルフィアの西部からニュージャージー州北部にかけて、少なくとも5つの鉄砲水に関する緊急命令を出しました。
これらの地域では数十件の水難救助が行われ、各地で道路が封鎖されています。
またニュージャージー州のマーフィー知事は1日夜、非常事態を宣言し、住民に対して、道路から離れ、屋内にとどまり、安全を維持するよう呼び掛けました。
鉄砲水に関する緊急命令には、州内の最大都市であるニューアークのほか、ニューヨーク市も含まれています。
大雨は1日夕もニュージャージー州北部やペンシルベニア州東部などで続く見込みで、夜間にかけては、ニューヨーク州南部、さらにはコネティカットやロードアインド、マサチューセッツの各州にも広がると予想されています。
メリーランド州ではアイダの影響で発生した洪水によって共同住宅が浸水し、1人が死亡したほか、1人が行方不明となっているほか、同州アナポリス市の商業地区で1日午後、竜巻が発生し、一部の家屋が損傷したほか、ガス漏れが起きているということです。
米ルイジアナ州南端に位置するグランドアイル島にも、極めて危険なカテゴリー4のハリケーン「アイダ」が襲来し、同州で現在唯一の有人防波島である同島は強風や雨、高潮に見舞われました。
これにより、約40~50%の住宅が消え去り、コテージに至っては100%が被害を受けたということです。
アイダは先月29日、グランドアイル島の南西約16キロに位置するポートフォーション付近に風速67メートルの勢力を保ちながら上陸しました。
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