エネルギー危機が米にも波及
(last modified Wed, 06 Oct 2021 10:38:32 GMT )
10月 06, 2021 19:38 Asia/Tokyo
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OPEC石油輸出国機構及び、それ以外の産油国が構成するOPECプラスがアメリカの要請を無視したことを受け、同国で石油価格が過去7年間での最高値を記録しました。

イギリスの新聞デイリー・エクスプレスのインターネットサイトによりますと、「ロシア、アルジェリア、イラク、ベネズエラなどを含むOPECプラスは、増大するエネルギー危機への対処に向けた努力としての、石油増産計画の迅速化というアメリカ政府の要請を却下したということです。

2016年以来ロシアも加わっているOPECプラスは、今月4日に開催した閣僚級会合において、需給間の不均衡の拡大に関する警告にも拘らず、日量40万バレルのペースで増産する現行の合意を11月も据え置くことを決定しました。

この決定により、OPEC及び、米英・中国など世界有数のエネルギー消費国の関係の緊迫化の危険が高まっています。その一方で、エネルギー価格の高騰がコロナ流行後の経済回復にひびくのでは、という懸念も浮上しています。

アメリカ産軽油WTIは、今回のOPECプラス会合後3%値上がりし、今月4日には2014年以来となる1バレル78ドル強に達しました。

また、ヨーロッパ産主要銘柄の北海ブレントも、3年ぶりの1バレル82ドルという高値をつけています。

さらに、WTIは日本時間6日水曜午前10時半の時点でおよそ79.05ドル、北海ブレントは約82.68ドルに達しました。

アメリカ大統領府のサキ報道官は、「我々は、OPEC加盟国でないにせよ、天然ガス価格を米国市民のために低廉な価格に抑えられるよう確信すべく、持てるすべての手段に訴える」と語っています。

OPECは1960年9月4日、イラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラを原加盟国として、イラク・バグダッドにて結成されました。

現在、OPECはこれらの国にアルジェリア、アンゴラ、赤道ギニア、ガボン、リビア、ナイジェリア、コンゴ共和国、UAEアラブ首長国連邦を加えた合計13カ国で構成されています。

さらに、OPECプラスはOPEC加盟国にロシア、アゼルバイジャン、バーレーン、ブルネイ、カザフスタン、マレーシア、メキシコ、オマーン、南スーダン、及びスーダンの10カ国を加えた国々で構成されています。

 

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