核エネルギー、世界の脱炭素化実現に必須の要素
IAEA国際原子力機関が、「核エネルギーは、化石燃料の代替および、再生可能エネルギーのさらなる活用によりこれを経済的リソースにするという、パリ協定と2030アジェンダの目標達成に重要な役割を果たす」と報告しました。
世界各国の政府首脳や企業、貿易・社会団体のトップが英グラスゴー気候変動会議への参加準備をしている中、IAEAが発表した新しい報告書は、これに関する協議や世界における原子力とそれに関する対話が重要である理由について説明しています。
グラスゴー国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議・COP26は、今月31日から来月12日までの開催が予定されています。
ラファエル・グロッシIAEA事務局長はこの報告の序文において、「過去50年間、核エネルギーはおよそ70ギガトンもの二酸化炭素の排出を阻止し、さらに1年当たり1ギガトンの二酸化炭素の排出を防いでいる」とし、「グラスゴー会議の開催を控え、現存する証拠資料データを基に決定を下し、核エネルギー分野への投資を増やすべきときが来ている」と語りました。
IAEAのこの報告では、「核エネルギーは、温室効果ガスによる二酸化炭素排出ゼロや、電力網の安定確立に必要なエネルギー確保、そして発電源としての太陽・風力エネルギーを含む現在の再生可能なエネルギーの融合の円滑化、そしてクリーンなエネルギーへの移行のために重要である」と強調されています。
さらに、経済発展や雇用創出、およびクリーンエネルギーへの移行に向けたそのほかの多くの部門における核エネルギーの重要性も強調されています。
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