豪州でコアラの予防接種が開始、性感染症クラミジア予防で
10月 19, 2021 17:31 Asia/Tokyo
豪州で約400頭の野生のコアラに対し、クラミジアの予防接種が行われることになりました。
ロイター通信が19日火曜、報じたところによりますと、コアラが性感染症のクラミジアに悩まされているということです。
クラミジアは人間もかかる性感染症の1つですが、豪州のコアラの間でも広くまん延しており、地域によっては半数のコアラが感染していると見られています。
専門家は、予防接種がコアラの長期的な種の保存に役立つと考え、オーストラリアでついに予防接種作戦が今月15日に開始されました。
この計画を主導するサンシャインコースト大のピーター・ティムス教授(微生物学)は「コアラたちはここで通常通り、治療などを行い、野生に返す前日になったら、ワクチンとマイクロチップを与える。その後データを回収し、健康状態をチェックする。これが最初のワクチン実験だが、さらに2回計画がある」とコメントしています。
豪州クイーンズランド大学が2016年に行った調査では、豪州にはおよそ33万頭のコアラが生息していましたが、WWF世界自然保護基金が委託した調査では、2019―20年に豪州で起きた壊滅的な山火事により、6万頭以上のコアラが死傷したり、生息地を追われるなど何らかの影響を受けたとみられています。
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