米大学が戦争で学業中断の日系元学生に謝罪、名誉学位授与へ
10月 28, 2021 21:03 Asia/Tokyo
米カリフォルニア州にある南カリフォルニア大学が、第2次世界大戦に伴い1940年代に学業中断を強いられ強制収容所に送られた多数の日系米国人の元学生に謝罪を表明し、名誉学位を授与する計画を明らかにしました。
CNNによりますと、同大のフォルト学長は28日水曜、「来年4月にアジア太平洋諸国などの出身者の卒業生団体の集まりで謝罪などする予定だ」としています。
同大は、ルーズベルト元米大統領が収容所での処置を命じる大統領令に署名した1942年2月19日、収容所にいた米国生まれの日系人の学生は121人と判断しました。
同大は長年、これら日系学生やその家族から事情を聞き取り、過去に起きた差別行為を調べており、2007年には名誉卒業生の証明書を授与し、12年には生存が判明した元学生に名誉学位を贈りました。
これら元学生が存命していれば90歳代あるいはそれ以上となっているはずですが、同大は生き長らえている元学生あるいは家族の存在を見つける作業を進めています。
なお、南カリフォルニア大学の卒業生問題担当の幹部は、「歴史的な過ちを直し、最終的に正しい事をなすべき段階に直面している」とコメントしています。
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