ナイジェリアで建設中ビルが崩壊し4人死亡 多数生き埋めか
ナイジェリアの経済中心地ラゴスで1日、建設中の22階建てのビルが崩壊し、少なくとも4人が死亡したほか、多数の人々が生き埋めになっている恐れがあります。
米CNNによりますと、このビルは同市イコイ地区のジェラルドロードに面し、高級集合住宅として建設が進んでいました。崩壊時に何人が建物の中にいたのかは不明ということです。
付近に住むナイジェリア弁護士協会のトップ、オル・アパタさんはCNNに対し、「地震だと思い自宅を飛び出した。午後3時過ぎだった。ビルが動くのを感じ、何かがおかしいと分かった」と述べました。
アパタさんによると、この建物は2年前から建設中で、1日には開発業者が現場で見込み客と会っていました。
ラゴス州政府の声明によれば、市の救助隊や消防隊、救急隊が現場入りしており、3人が救出されたということですが、行方不明者の数には言及されていませんでした。米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は、少なくとも4人が死亡したと伝えています。
崩壊の原因は調査中で、当局者は周囲の建物への被害がないか確認しています。
救助隊の到着にはしばらく時間がかかり、崩壊から数時間後の時点で、現場には数百人が集まり、なすすべがない様子でコンクリートのがれきの山を調べていました。また、素手でがれきをかき分ける住民の姿も見られました。
市民の中には当局の対応の遅さに怒りを示す人もいました。ある男性は、通行人が救助を行って3人の建設作業員をがれきから助け出したと語っていました。
ラゴスはナイジェリア最大の都市で、人口は約2000万人となっています。建物の崩壊はまれな事象ではなく、2019年にはビル2棟が崩壊して数十人が死亡しました。専門家はこの事件当時、CNNに対し、ラゴスの建物1000棟以上に崩壊のリスクがあると述べていました。
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