メキシコが、米に移民政策の見直しを要請
12月 11, 2021 20:28 Asia/Tokyo
メキシコ政府が、米政府に移民政策の見直しを求めました。
フランス通信が11日土曜、報じたところによりますと、メキシコ南部チアパス州トゥクストラグティエレス近くのアメリカに向かう主要ルート上で今月9日、不法移民約160人を乗せたトラックが横転し、55人が死亡したほか、100人以上が負傷しました。
メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール大統領は10日金曜、こうした悲劇を受けて、世界は絶望という「根本的な問題」に対処していくべきだと訴えました。
当局によりますと、今回の事故の死傷者はグアテマラ、ホンジュラス、エクアドル、ドミニカ共和国、メキシコの出身ですが、ロペスオブラドール氏の話では、死者のほとんどはグアテマラ出身とされています。
同氏はまた、「移民問題を解決するのは強制的な手段ではなく、仕事や幸福をつかむ機会だ。人々が村を離れるのは、楽しみを求めているのではなく必要に迫られているからだ」としました。
さらに、米国が移民の流入を防ぎたいのなら中米の社会プログラムに投資すべきだと同国のジョー・バイデン大統領に伝えましたが、「(対策は)遅々として進まない」と述べています。
中南米諸国の暴力と貧困を逃れてメキシコ経由で米国を目指す人は、毎年数千人に及ぶということです。
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