米が、先住民族に対し核実験を実施
(last modified Sun, 16 Jan 2022 11:05:01 GMT )
1月 16, 2022 20:05 Asia/Tokyo
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    米が、先住民族に対し核実験を実施

アメリカ先住民族の族長のひとりが、同国政府が彼らの土地で核実験を行って人々を放射能にさらしたとして非難しました。

ロシアのニュース専門局「ロシア・トゥデイ」によりますと、アメリカの先住民族のひとつ・西ショショニの族長であるイアン・ザバルテ(Ian Zabarte)氏は、「この実験は、我々の同意取り付けや情報伝達なく、米国が秘密裏に行っている。その目的は、大量虐殺である。これらは全て、1863年に結ばれた、西ショショニ族は特定の権利を米国に移譲するとしたルビー・バレー条約をもとに始められたが、この条約の中では土地の移譲は一切行われなかった」と述べました。

そして、「我々は非常に大量の放射能にさらされ、それは癌やその他の疾患など、健康へ影響を与える原因となった。我々は徐々に、放射線障害により多くの不可解な病気の発症に直面していることに気付いたが、誰も我々を助けたり支援したりはしなかった」と続けました。

アメリカは1951年から1992年にかけて、828回の地下核実験と100回の大気圏内核実験の計928回を、この土地で行いました。

これらの実験は、約62万トンの放射性物質をばらまきました。1945年に日本の広島に原爆が投下された際に大気中に拡散された放射性物質は、これより格段に少ない1万5000トンでした。

 


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