ロシアが欧米の石油禁輸に警告、「1バレル300ドル超もありえる」
ロシアのノヴァク副首相が、同国によるウクライナでの特殊軍事作戦を理由に欧米がロシア産原油の輸入を禁止した場合、原油価格が1バレル300ドルを超える可能性があるとして警告しました。
ロイター通信が7日月曜、ウクライナのリビウ及びイルピンから伝えたところによりますと、ノヴァク副首相は同日、ウクライナでのロシアの特殊軍事作戦を巡り欧米がロシア産原油の輸入を禁止すれば、原油価格が1バレル300ドルを超える水準に上昇するほか、ドイツに天然ガスを供給するパイプラインを閉鎖する可能性があると警告しています。
また、ロシア国営テレビで放映されたビデオ声明で「ロシア産原油を拒否すれば、世界市場は壊滅的な打撃を受ける」と指摘し、「予測もできないほどの原油高に見舞われる」とし、現水準から2倍以上の300ドルまで上昇するとの見方を示しました。
さらに、ロシア産天然ガスをドイツに運ぶパイプライン「ノルドストリーム2」の凍結を受け、「ロシアにはノルドストリーム1を通した天然ガス供給の停止を決定する権利がある」とも警告しています。
複数の関係筋によりますと、米バイデン政権は、欧州同盟国の参画がなくても独自にロシア産原油の輸入を禁止する用意だということです。
また米議会指導部は、ロシア産原油の禁輸を可能にする法案の迅速な議会審議(ファストトラック)を準備中で、ホワイトハウスは議会指導部と交渉を進めている、ということです。
ロシアは先月24日より、ウクライナ東部から独立を宣言したドネツク共和国およびルガンスク共和国を支援するため、ウクライナでの特殊軍事作戦を開始しました。
ロシア政府は、「ウクライナでの自国の作戦」は開戦目的ではなく、あくまでも世界レベルでの戦争の阻止が目的であるとしています。
しかし、日本やヨーロッパ諸国、アメリカを初めとする世界の多くの国は、直ちにロシアのこの行動を対ウクライナ戦争だとして非難し、ロシアに対する経済制裁・外交的圧力の強化を開始しました。
ロシアはこれに先立ち、何度も西側諸国に対し、ウクライナ東部のロシア系住民に対するウクライナ軍の攻撃や人権侵害が配慮されていないことに関して警告しています。

