ロシア軍が北方領土で軍事演習、平和条約交渉中断表明後初めて
3月 26, 2022 16:04 Asia/Tokyo
ロシア国防省が25日金曜、北方領土を含む地域で3000人以上の兵士が参加する軍事演習を開始したと発表しました。
NHKが26日土曜、報じたところによりますと、今回の演習は、仮想の敵国の上陸作戦を想定して行われ、対戦車ミサイルシステムの発射準備や最新の無人機を使った偵察任務などが確認されたということです。
今回の軍事演習は、ロシアが日本との平和条約交渉の中断を表明してから初めて行われたもので、ロシアとしては、北方領土を自国の領土だと改めて誇示し、日本をけん制する狙いがあるものと見られます。
一方、ロシア・スプートニク通信によりますと、ロシアがウクライナでの特殊軍事作戦を続ける中、日本が厳しい対ロシア制裁措置を科したことに反発し、ロシア外務省は今月21日、日本との平和条約交渉などの中断および、北方四島(ロシア側呼称;南クリル諸島)への日本人のビザなし訪問を中止すると表明しました。
ロシア国家安全保障会議のドミトリー・メドべージェフ副議長は、クリル諸島の運命というコンテクストにおいて、この決定は「歴史的に、正当と認められた、機が熟した、公正なものだ」との考えを示しています。
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