イラン軍総司令官;「敵の脅迫が終息したとは見ていない」
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イラン軍のアミール・ハータミー総司令官
イラン軍のアミール・ハータミー総司令官が「シオニスト政権イスラエルは自らが戦略的な過ちを犯したことにを悟った」とし、「我々は敵の脅迫が終息したものとは見ていない」と語りました。
ハータミー総司令官は3日日曜、イラン陸軍の司令官及び幹部らを前に「イスラエルは頑強な敵であり、我々は彼らから仕掛けた12日間戦争において、イラン国民に対する彼らの残虐行為と犯罪の一部を目の当たりにした」と述べています。
【ParsTodayイラン】イルナー通信によりますと、ハータミー総司令官は「一部被害を受けたものの、神の恩恵と戦士らの勇敢さ、そして人々の存在と抵抗のおかげで我々はこの不平等な戦争に立ち向かい勝利をおさめ、敵側に甚大な被害を与えるともに、敵の目標達成を阻止できた」とコメントしました。
また「我が国のミサイルと無人機の力はそのまま残っており、いつでも使える状態にある。それは、我々が停戦に至る最後の瞬間まで、敵に対する攻撃を続けていたことを示すものだ。そしてもちろん、我々は防衛産業や科学技術関連の分野やあらゆる分野でも、これまで通りの道を歩み続ける所存である」と語っています。
さらに「世界の覇権主義勢力がイランに反対・抵抗している理由は、イランにおける宗教心・愛国心による絆と団結、そしてイランが学術の頂点への歩みを進めていることにある。今日、神に感謝しつつ、わが国の全ての武装軍と政府軍内の4大部隊は科学技術の頂点へとより急速に前進しつつ、これまで以上に徹底して戦闘能力と全面的な防衛態勢の向上への道を歩み続ける」と述べました。
そして、イランイスラム革命最高指導者ハーメネイー師による「1%の脅威も100%の脅威とみなすべきだ」という発言に言及し、「敵を過小評価すべきではないし、その脅迫・脅威が終わったとも考えてはならない」と強調しています。
ハータミー総司令官は最後に「敵はイランのイスラム体制に危害を加えるという幻想を抱き、様々な陰謀を企てていたが、イスラム教徒なるイラン国民はその並外れた結託と挙国一致により、敵をぎゃふんと言わせた。戦闘現場における我が国の国民、軍、そして当局者の間の決意、結束、そして連帯ぶりは、敵と多くの傍観者にとって信じ難いほどのものだった。『怒りと勝利の金曜日』や殉教者たちの大々的な葬儀といった、希望をもたらす壮大な動向は、我らが敬愛するハーメネイー師の賢明で勇敢な指導の下に、国の領土保全と独立をかつてないほど徹底的に力強く防衛した、偉大で壮大な国民の意志と連帯の証であった。シオニスト政権イスラエルは、奇跡ともいえるイラン国民の不屈の精神の栄光を目の当たりにし、自らが戦略上の誤りと過ちを犯したことを悟った」と結びました。