ロシア、「米バイオ研究所の活動は脅威」
4月 12, 2022 14:36 Asia/Tokyo
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米バイオ研究所の活動は脅威
ロシア軍の化学・バイオ・核防衛司令官が、「ロシア国境付近のバイオ研究所における活動は、わが国の政府と地域にとって脅威と見なされる」と警告しました。
ロシア軍のイゴール・クリロフ(Igor Krylov)化学・バイオ・核防衛司令官は、「ウクライナにおけるロシアの特殊軍事作戦のおかげで、国際団体はウクライナにあるバイオ研究所で行われている活動が米国の資金によるものだという情報を手にした」と述べました。
続けて、「バイオ研究所の数は、ウクライナ14都市で30におよぶ」と強調しました。
ロシア国防省はこれに先立ち、「ウクライナ当局が米国防総省の直接支援のもとに、軍事バイオ計画の一部として危険な実験を行っていた証拠が見つかった」と発表しています。
また、「これらの活動は、長年にわたり、東欧の中心部であるウクライナ国内のロシア国境からも最も近い場所で行われ、ロシアや地域の生物学的安全にとって深刻な脅威を生み出している」としました。
さらに、ロシアのポリャンスキー国連次席大使は先日の国連会合で、ウクライナにおける米国の軍事的なバイオ活動が生物兵器禁止条約の違反にあたるとし、これに関する米政府の情報開示を要請しました。
ソ連崩壊後、アメリカはウクライナ、ジョージア、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、カザフスタンなどの旧ソ連諸国にバイオ研究所を設置しました。
ロシアや中国の国境周辺におけるこのようなバイオ研究所の設置は、地域の生物学的安全を脅かし環境を破壊するほか、1972年に締結された生物兵器禁止条約をはじめとする国際協定にも明白に違反することになります。
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